会社四季報の見方
GMOクリック証券

資本異動から増資や株式分割を見抜く

資本異動

ソフトバンクの資本異動

会社四季報の【資本異動】では、上場会社の発行株式の数がどう変化したかを表します。

企業は、経営の状況に応じて資本の増減をおこないます。
その時の調整に使われるのが株式数の発行数なのです。
発行している株式の数を増やしたり、減らしたりすることで、資本の調整をおこないます。

右の図は、ソフトバンク(9984)の【資本異動】の履歴です。
画像に表示されている内容を読み解くと以下のようになります。

①2000年6月に株式を3分割し、発行株式数が合計3億3,053万株になった。

②2001年2月に4,197円で第三者割当増資をし、発行株式数が556万株増え3億3,664万株に。

③2003年12月に3,358円で公募増資をし、発行株式数が1,450万株増え3億5,143万株に。

④2006年1月に株式を3分割し、発行株式数が合計10億5,471万株になった。

株式分割とは

株式分割とは、現在発行している株式数を分割して増やすことを言います。

1株あたりの株価が1億円だと、多くの投資家はその会社の株を買えません。(高すぎです...)
また、発行済み株式数が10株だと、どう頑張っても10人以上の人がその会社の株を買うことはできません。

そこで株式分割をおこないます。
株式分割によって株価が下がれば、多くの投資家がその会社の株を買いやすくなります。
また、発行済み株式数が増えれば、より多くの人がその会社の株を買えるようになります。

株式分割をおこなうと、2分割した場合、株価は半分になってしまいますが、既存株主には分割した株式が割当てられるので損はしません。

また、発行済み株式数が増えるだけなので、資本金にも変化はありません。

発行株式数が増えることで流動性が高まり、より多くの投資家がその会社の株を買うことになるので、株式分割は株価の上昇要因と捉えられることが多いです。

公募増資とは

公募増資

企業が資本を増やしたい時に、現在発行されている株式数に加えて新しく株式を発行(新株発行)します。

新しく発行した株式は、公募によって不特定多数の投資家から募集を募ります。
企業が公募増資を呼びかけると、私たち個人投資家も、証券会社を通じて応募できます。

新しく株を発行するので誰か買ってくれませんか?
ということです。

公募増資をおこなうと、1株あたりの株式の価値が薄まる(希薄化する)ので、一般的には株価の下落要因になるケースが多いです。

第三者割り当て増資とは

第三者割り当て増資

公募増資が不特定多数の投資家に新株を発行するのに対し、第三者割当増資は特定の第三者に新株をすべて引き受けてもらう増資方法です。

以前から株を持っていた投資家にとっては、1株あたりの株式価値が薄まることで、株価下落要因に繋がることは公募増資と同じです。

ただし、第三者割り当て増資は財務状況が良くなくて経営危機になっている企業がおこなうケースも多いです。
その場合、第三者割り当て増資によって資本が増強されるので、「経営危機が救済された」と判断する投資家も多く、株価上昇の要因になることも少なくありません。

まとめ

  • 【資本異動】から企業の発行株式数の増減履歴がわかる
  • 株式分割は株価上昇要因になるケースが多い
  • 増資は株価下落要因になるケースが多い

この記事はお役に立ちましたか?
よろしければお友達とシェアしてください。

こちらの記事もおすすめです

カテゴリ