有利子負債とは

このエントリーをはてなブックマークに追加

有利子負債とは

有利子負債とは、企業の借金のことを表します。
借金の中でも「有利子」、つまり利子を伴うものが有利子負債にあたります。

有利子負債は会社四季報の【財務】の欄に記載されており、企業の財務健全性を知る上で重要な数字のひとつです。

■有利子負債の内訳

  • 短期借入金
  • 長期借入金
  • 1年以内に返済予定の長期借入金
  • 社債
  • 1年以内に償還予定の社債

ソフトバンクの有利子負債

サンプル図は、ソフトバンク(9984)の会社四季報のデータです。

ソフトバンクには、携帯事業に参入するにあたって、ボーダフォンジャパンを現金買収した過去があります。
その際に2兆円以上の有利子負債を抱え込んだ話は有名です。

その後、順調に有利子負債の返済を続け、「会社四季報 2012 夏号」の時点では1兆5千億にまで減少しています。

図の下の方をみてみると、ソフトバンクの営業キャッシュフローが7,402億円あることがわかります。設備投資や株主配当を一切やめて、稼いだ利益の全額を借金返済に当てた場合、理論上は約2年ですべての有利子負債を返済することが可能だと分析できます。

有利子負債が多いことは悪いことなのか?

会社四季報でさまざまな会社の財務データを見ていると、有利子負債の多い企業、少ない企業があることがわかります。

有利子負債を増やすことは財務健全性の悪化に繋がりますので、一般的にはあまり良い印象は受けません。
しかし、有利子負債が多い企業=悪い企業というわけではありません。

多額の有利子負債が必要な業種

企業の良し悪しだけでなく、「業種」によって借金ありきのビジネスを展開している会社は多いです。

例えば不動産業種の会社。
不動産業は、ビルの建設時や購入時に多額の資金が必要になるため、常に多くの有利子負債を抱えているケースが多いです。
ビルが完成した後に、テナント料などによって時間をかけて投資金額を回収するビジネスモデルです。

レバレッジ効果を使った経営

手元資金が少なくても、借金に頼ることで大きなビジネスを展開できます。

インターネット通販大手のAmazon.co.jpは、長年有利子負債を抱えながら赤字経営を続けましたが、現在では世界最大のインターネットショッピングモールを運営することに成功しています。
このような大きな規模のビジネスは、有利子負債なしには実現できません。

逆に、上場企業には「有利子負債ゼロ」、つまり無借金経営の会社もたくさん存在します。

無借金経営の上場企業

任天堂(7974)
無借金経営を続けている会社として有名なのが任天堂です。
多くの現金を持つキャッシュリッチ企業としても知られています。

ファナック(6954)
製造業でありながら無借金経営を続けているファナック。
産業用ロボットの大手メーカーです。同じく製造業で有利子負債比率が少ない企業にキヤノンがあります。

ミクシィ(2121)
ソーシャルネットワーキングサイト「mixi」を運営している企業。
グリーやモバゲーのディー・エヌ・エーなど、IT系の業種は全体的に有利子負債比率が低い会社が多いのが特徴です。

エキサイト(3754)
インターネットポータルサイト「excite」を運営する会社で、伊藤忠商事の子会社です。
大手企業の子会社として経営を続けている企業には、有利子負債がゼロの会社が多いです。

まとめ

こちらの記事もご覧ください

GMOクリック証券
SBI証券
会社四季報をiPhone・Androidで無料で見る方法