大株主と株主構成の見方

大株主と株主構成の説明

ソフトバンクの大株主

上場会社は、多くの株主からの出資によって成り立っています。
その中でもたくさん株券を持ち、特定の会社に対して多額の出資をしている投資家のことを『大株主』と呼びます。

大株主は会社が発行する株式の数パーセントを保有し、会社にとって影響力のある存在です。
その中でも、一番保有率が高い株主のことを『筆頭株主』と呼びます。
文字通り、その会社にもっとも多くのお金を出資している投資家のです。

会社四季報では、大株主の一覧を、筆頭株主から順に上位10名まで記載しています。

右の画像に注目してください。
まずは一番上の部分。

【株主】単261,999名<12.3> 万株

これが、ソフトバンク単体で261,999名の株主がいることを表します。
もしあなたがソフトバンク株を持っていれば、この26万人の中にあなたのことも含まれているはずです。

「単」と書かれているのは、ソフトバンク単体の株主数だからです。
ここでは、連結子会社のソフトバンクBBやソフトバンクモバイルの株主の数は含まれません。
連結会社と単体会社の違いは「連結事業の見方」で詳しく解説しています。

<12.3>は、2012年3月末時点でのデータであることを表します。

「万株」は、続いて紹介する大株主の株式保有数の単位を表しています。

大株主の一覧表

会社四季報では、筆頭株主から順に大株主の上位10名を掲載しています。
サンプル画像は「ソフトバンク(9984)」の四季報情報です。

大株主の一番上には「孫正義 23,170(20.9)」と書かれています。
ソフトバンクの孫正義社長(@masason)は経営者の中でも有名な人なので、知っている人も多いと思います。

ソフトバンクの創業者であり、社長の孫正義氏が2億3000万株以上のソフトバンク株を保有しています。
先ほど説明したとおり、「23,170」の単位は「万株」ですから、231700000株を保有しているという意味になります。
カッコ内の(20.9)は、ソフトバンクが発行する株式全体の20.9%を保有しているという意味です。

大株主一覧から、孫社長がソフトバンクの経営権に大きな影響力を持っていることがわかります。
その他には、外資系銀行のJPモルガン・チェースなどが名前をつらねていますね。

孫正義の資産はどれくらい?

大株主の保有率から、ある程度の資産を推定できます。
ソフトバンクの場合、まず最初に会社四季報の「時価総額」に注目します。
この四季報には、ソフトバンクの時価総額は「2兆5,666億円」と書かれていました。

つまり、この2兆5,666円の20.9%を孫正義氏一人が持っていると考えるのです。
計算すると5,364億円にもなりました。
時価総額は株価の変動によって変わるので、今後ソフトバンクの株価が上昇すればさらに資産は大きくなりますし、下落すれば資産も目減りします。

当然ながら、孫社長はその他の会社にも出資していたり、株式以外でも資産を持っているでしょうから、ソフトバンク株だけでもこれだけの資産がある。ということになります。

連結子会社と持分法適用会社

NTTドコモの大株主

企業は、発行株式の過半数(50.1%以上)の出資を受けると、事実上経営を支配されることになります。(株式会社の経営は、株主による多数決の世界なので、一人の株主に半分以上の株式を握られると、誰も逆らえません)

よって、50パーセント以上の株式を握られた会社は、「連結子会社」と呼ばれるようになり、親会社の連結決算に記載されることになります。

また、50パーセントに満たなくても、20%以上の株式を握られた会社は、「持分法適用会社」と呼ばれます。こちらは親会社の連結決算の対象にはなりませんが、関係性の強い会社と覚えておきましょう。

余談ですが、株式投資をおこなう上で覚えておくと役立つ知識なので、頭の片隅にいれておきましょう。

右の画像はNTTドコモの大株主一覧です。
NTTが63.3%の株式を保有していることがわかります。
よって、NTTドコモはNTTの子会社であるとわかり、ドコモの経営陣やその他の株主がいくら意見をいっても、親会社のNTTが首を縦に振らなければ、どうにもならないのです。

株主構成の見方

続いて株主構成に目を向けます。
株主構成は、どんな種類の投資家がどれだけ株式を保有しているかを表したもので、大株主一覧の下に記載されています。

先ほどと同じように、ソフトバンクの株主構成欄には以下のように記載されています。

<外国>36.6%
<投信>6.2%
<浮動株>12.9%
<特定株>50.1%

外国

外国人投資家の持株比率をあらわします。
この比率が高いほど、外国人に人気のある株だと言えます。

一般的に外国人投資家は「ビッグプレイヤー」として扱われることが多く、株価上昇や下落に大きな影響を与えると言われています。

投信

「投信」とは、投資信託の略称です。
投資信託やファンドがソフトバンク株をナンパーセント保有しているかがわかります。

投資信託もまた、「ビッグプレイヤー」として扱われることが多く、株価の上昇や下落に大きな影響を与えます。
また、投資信託は投資のプロですので、<投信>の比率が極端に小さい銘柄は、プロの投資家から注目されていない、と解釈することもできるでしょう。

浮動株

浮動株とは、私たち個人投資家が保有している株式のことで、言い換えれば「一般に市場に出回っている株」といえます。

仮に「ソフトバンク社を買収してやろう」と思って、市場に出回っているソフトバンク株をすべて買い上げたとしても、市場に出回っているのは12.9%にすぎないので、最大で12.9%しかソフトバンク株を買い集めることはできません。

浮動株の割合が小さいほど、株式市場に出回っている株式の数が小さいことになりますので、株価の変動が激しいと言われています。

特定株

特定株とは、20.9%を保有する孫正義氏をはじめ、役員や利害関係者が保有する株式のことを指します。

彼らは基本的に株を手放すことがないので、ソフトバンク社の50.1%の特定株は、一般に市場に出回ったり、他の人の手に渡らない株です。

まとめ

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