会社四季報で見る!わかりやすい「設備投資・減価償却・研究開発」

設備投資、減価償却、研究開発

会社四季報の【指標等】の欄には、ROEやROAと合わせて企業が現在どれくらい積極的にビジネスを拡大しているのかがわかるように「設備投資・減価償却・研究開発」の金額が記載されています。

トヨタ自動車の四季報

サンプル図は、「会社四季報2012 夏号」のトヨタ自動車のデータです。
設備投資、減価償却費、研究開発費にそれぞれ7,000億円以上のお金を投じています。

四季報に「億」という単位表示がない場合は、数字の単位は「百万円」です。
「予」は来期の予定金額を表します。
トヨタ自動車は今期に比べて来期はさらに設備投資を拡大する予定だとわかりますね。

設備投資とは

設備投資とは

企業は、稼いだ利益を再投資して成長を続けなければなりません。
設備投資とは、新たに工場を建設したり販売店舗を作ったりなど、おもに設備に対して使うお金のことを指します。

工場や販売店舗、自社ビルのような大きなものから、トヨタ自動車の場合はプレス機器やロボット工具のような工場内で使うものも含めて設備投資に含まれます。
このような「形のある設備のことを有形固定資産」といいます。

設備投資の対象となるのは有形固定資産だけではありません。
顧客管理システムを導入したり、カーナビゲーションのソフトウェアを作ったりすることも、設備投資の一つです。
形のない設備は「無形固定資産」と言い、こちらも同様に設備投資に含まれます。

減価償却(費)とは

減価償却とは

財務会計では、新たに導入した設備の中でも大きな設備に対しては1年間ですべて経費として経常にすることを認めていません

例えば、自社ビル(500億円)のような高額なものを1年間の費用にしてしまうと、その1年だけ利益が大きく減ってしまい、業績のブレが大きくなってしまいます。

そこで、500億円かかった費用を10年に分けて50億円ずつ経費に計上しましょうという考え方が「減価償却」です。

不動産や工場などを建設した場合、すべて減価償却によって一定の年数をかけて毎年一定額ずつ減価償却していきます。

トヨタの場合、今期の減価償却費が7329億円、来期が7,300億円を予定しています。
このことから、当面は7,300億円前後の費用が減価償却として計上され続けることが予想されます。

研究開発(費)とは

研究開発費とは

研究開発費は、設備投資と同様に企業の成長の為に必要な費用です。
こちらは建物やソフトウェアとは違い、主に研究開発や試験にかかったお金が計上されています。

例えば、トヨタ自動車がカッコイイ車を作るためのデザインの研究だったり、ブレーキや安全性、耐久性の研究は必要でしょう。
また、次世代の電気自動車や全自動自動車の研究開発もしていると思います。

それらの研究開発にかかった人件費や原材料費、設備装置の購入費などが研究開発費にあたります。

会社四季報の研究開発費の欄に「--」と書かれている場合は、未算出という意味を表します。

まとめ

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